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Shinya's StudioのTransboxで音が変わる理由!



こんにちは。

最近新しくなったShinya's StudioのTransboxをご存知でしょうか!
http://store.shinya-s-studio.com/ca8/19/p-r-s/
Transbox_2nd_F.png 

Shinya's StudioのTransboxにはNeveでおなじみのCarnhillトランスを使用したトランスが入っています。もちろんトランスを入れただけではありません!

今日はそんなShinya's StudioのTransboxで音が変わる理由を解説して行きます!
ちなみに音の比較は前回の記事をご覧ください。
http://blog.shinya-s-studio.com/blog-entry-930.html

実はTransboxは数年前から販売していましたが1u76など1U機材をメインにしていたため、Transboxは宣伝などあまり力を入れていませんでした。

最近になってTransboxにさける時間が出てきましてあらたにロットを変えました。

今回はなるべく専門的で難しい話を抜きにして3つの理由からわかりやすく解説して行きたいと思います。

理由その1:トランスで音がなまる

なまると書くとあまり良くないように感じるかもしれません。

最近はトランスレスの機材が増えてきました。トランスレスのマイク、マイクプリ、EQ、COMP。
さらに昔はレコーダーはテープでしたがDAWになってなまる要素はかなり減ってきました。

トランスの仕組みは入力と出力で物理的に繋がっておらず「電磁誘導」という仕組みで間接的に音が伝わっていきます。抵抗、コンデンサ、オペアンプなど数ある電子部品の中で間接的に伝わるのはトランスのみです。

理想的には音はなまらずにマイクで拾ったまま録音し再生されることが望ましいですが、人間の耳はアタックの強い成分をそのまま聞いてしまうと「痛い」とか「低音がない」と感じてしまいます。
適度になまらせることで耳なじみのいい音に変えることができます。

音がなまるとどうなるかというと、時間つまり位相がごくわずかにずれます。波長は周波数が高いほど短くなりますので特に高域が落ち着いた印象をうけやすいです。

理由その2:トランスで歪む

こちらも理由その1とほぼ同じですがトランスを通ることで適度に歪みが生じます。
ギターのエフェクターのようなオーバードライブとかディストーションほどの歪みではないので歪んだという認識は受けないと思いますが、測定器で見るとトランス特有の歪みを見ることができます。そこが音に違いが出る理由です。

歪みと聞くとギラッとするかなと思われるかもしれませんが、プラグインと違ってアナログの機材/部品は周波数によって歪み方、歪み量が違います。

トランスは一般的には特に低域になるほど歪みが増えます。さらにエフェクターのような歪み方とは異なるのでギラっとした歪みを感じさせずに低域になるにつれ倍音が増える傾向にあります。

是非Transboxへの入力の量を変えて歪み方の違いを楽しんでみてください。(くれぐれも過大入力にはご注意ください)

理由その3:前後の機材の動作が変わる

Shinya's StudioのTransboxは昔の機材で一般的だった600ohmのトランスを採用しています。

入出力のインピーダンスが600オームというのが一般的だったNeve 1073やUrei 1176、さらにその前のFairchild670、Telefunken V72などは後ろに600オームの機材が来ることを想定して設計されている場合が多いです。

そこに現代の電子バランスのような負荷が軽い機材をつなぐと機材の理想的には負荷が軽くていいのですが、想定と違った動作を起こし本来の音が出ていないことがあります。

1073や1176などにも使われているトランスは基本的に負荷によって音が変わる部品です。負荷が軽すぎると特に高域が暴れることがあります。

Shinya's StudioのTransboxは負荷が重すぎず、軽すぎず昔の機材と同じ600オームの負荷を与えることができTransboxにつなぐ前後の機材をより当時の環境で再現することができます。

Transboxを使うとトランスで音が変わると思われると思いますが、実際には前後の機材の動作が変わり音が変わっていることも大きな要因です。

考察

他にももちろんトランスにより周波数特性が変化することもありますが上記3つの理由が大きいです。

またオプションでトランスの特性を利用したトーン回路もつけることができます。こちらはギターのトーンのようなエフェクト要素が強いですが、状況により便利に使っていただけると思います。

トランスを通したくない場合は外せばいいだけなので非常に便利です。
バイパス機能など余分な回路はつけませんので通さない場合はすこし面倒ですが物理的に接続を外してください。

かなり専門的な用語、解説などを省きましたが難しかったでしょうか?(笑)
詳しく知りたい方はDMをください。

今回は音が変わる理由でしたが、また使い方も書きたいと思います。

Shinya's Studioのtransboxを是非チェックしてみてください!

1176 Rev.Dを修理しました。



こんにちは。2日前にブログを書いたばかりですがまた書きます。やる気がありますね!(笑)

Shinya's StudioはSNSを数年前からやっていますが、最近リアルで知り合いのエンジニアさんと繋がって1176の修理を依頼されました。よく私がアシスタント時代にお世話になった方です。
当方の1U76ではないです。それもちょっと特殊でpurple audioのものとureiのいわゆるrev.Dというビンテージものの合計2台です。

せっかくなので一緒に写真を撮りました!
IMG_4277.png 

上から
Shinya's Studio EQP-Nutube(出荷前)
Shinya's Studio 1U76(在庫品)
Shinya's Studio 1U76 ChStrip(出荷前)
Universal Audio 1176(現行品、研究用私物)
Purple audio MC76
Urei 1176 rev.D
です。

パープルはプラグイン(bomb factory)でしか見たことない方も多いのではないでしょうか?
protoolsを使われていない方はそれすらないかも?

purpleのmc76は基本的にrev.dと同じですがサードパーティ製で今76のコピーが流行っていますがそれの走りかと思います。

修理の依頼内容は
mc76は正しく動作しない、
1176rev.dは動作しているっぽいけどメーターが動かない。
という感じ。

さてみなさんはどっちが重症だと思いますか?(笑)

実はrev.dが重症なんです、、、
mc76は内部調整だけで終わったのでレポートは割愛します。

rev.Dはメーターが壊れていました、、メーター自体を分解したり測定したり色々調べましたがダメでした。
試しにsifamのメーターに変えるとしっかり動作します。が物理的にいろいろ問題があるのでこれは使えません。
しかもこの元のメーターmodutecというメーカーで手に入れるには少し厄介。日本のいろいろなところに聞きましたがどこも在庫を抱えておらずアメリカはLAから輸入しました(有名なリペアパーツ屋さんです)。そのお値段送料のみで6000円、本体はsifamの5倍!!まだ作っていると思いますが、新品は見当たらず、いわゆるNOSというものを手に入れました。

それでは修理過程をざっくり公開しましょう。特別だぞ!?(笑)

まず故障しているメーター(左)と届いたメーター(右)です。
IMG_2979_20180916133908bc9.jpg 

メーターは全く同じですがパネルのロゴが現行のUAになっています。ureiに付ける場合は元から取って変えてくれとのこと。
IMG_2980_2018091613390942b.jpg 

メーターのベゼルを慎重に開けてパネルを外します。パネルは金属製(多分アルミ)でした。sifamはプラです。
IMG_2982_20180916133911f11.jpg 

そして元の壊れたVUからパネルを取り外し新しいVUに取り付けます。
若干パネルのサイズが違ったので加工しました。
IMG_2987_20180916133911f7e.jpg 

1176から壊れたメーターを外した状態。
IMG_2978_20180916133907d77.jpg 

新しいVUメーターにランプを固定するためのブラケットなどを移植し、76にはめます。
IMG_2990_20180916133913204.jpg 

ランプは最初つかなかったので切れているのかと思いきや入ってすらなかったです(笑)
なので新しいランプを取り付けました。
IMG_2991_20180916133914c9e.jpg IMG_2993_20180916133916839.jpg

無事に光ってメーターも0まできています。
IMG_2995_20180916133918be2.jpg 

あとは内部の再調整、測定器でいろいろな箇所を測定し問題がないことをチェックして終わりです。
個人的にf特や歪率なども気になるのでいろいろ測定して自分用に資料を作りました(笑)

基本的に他社製品の修理は受け付けていませんが、知り合い限定、できそうなもの限定でやっています。76系は何十台と作ってきたのでさすがにできます。目をつぶって逆立ちしても小指でできm(ry
部品の入手には苦労しますが、、、

有名スタジオの機材だったものですが内部回路は色々改造されていてメンテの方の思想が見えて面白かったです。

シルバーとか他のリビジョンもまた機会があればブログ書きたいですね。

Shinya's Studioの76たちも是非。
http://store.shinya-s-studio.com/?ca=2

1176ブラック系のランプの交換方法はこちらの記事

色々なコンプのアタック、リリースタイムをグラフで比較(書きかけ)



こんにちは。めっきり涼しくなって来ましたね。外出するには1枚切るか悩む時期です。

さて今回は前から思っていたのですがいろいろなCompressorのAttack time、Release timeをグラフにしたら便利で面白いのではないかとtwitterで呟いたら評判が良かったのでエクセルで作ってみました。
下に詳しい数値も貼っておきます。

※コンプはご存知の通りアタックタイム、リリースタイムの他にゲインリダクションに使われている素子やその他検出回路等で変わって来ますので参考程度に見てください。

att:rel_time8 

以下詳細です。現在販売されていないものもあるので数値は基本マニュアルから拾っています。
60%戻った時のタイムなども書かれていますがざっくりまとめています。
タイムが固定のものは見づらいので前後10%程度増やしています。

Urei 1176



attack time 20 - 800 uSec
release time 50 mSec - 1.1 Sec

Urei 1178

attack time 20 - 800 uSec
release time 50 mSec - 1.1 Sec

LA-2A


attack time 10 uSec
release time 0.5 - 5 Sec

LA-3A

attack time
release time

SSL 4000 Ch


attack time 3 mSec for 20dB GR or 3~30 mSec
release time

SSL 4000 Bus

attack time
release time

Fairchild 670

attack time
release time

Neve 33609

Comp

attack time
release time

Limitter

attack time
release time

API 2500


attack time 
release time 

DBX 160A


attack time 
release time 

Pultech CL1B


attack time 
release time 

Plug-in
Waves C1

attack time 10 uSec - 1 Sec
release time 1 mSec - 10 Sec
(参考程度にプラグインのwaves C1を載せて見ました。範囲広いですね(笑))

考察

今回表を作るにあたってエクセルを勉強しました。かなりましになったかと思いますが機材の名前を左揃えにしたいなーとか、attackとreleaseの間の線をなくしたいなーとかまだあります。

数値だけ見ると感覚と違っているものがいくつかあります(なるべくメーカーの情報見ていますがたまに小数点や単位が違うものがありました、、)。
例えば4000のChコンプなどはタイム的にはそれほど早くないですが、他のコンプと違いサイドチェインの信号をコンプの前から取っているので早く感じるんだと思います。

そもそもどうやってタイムを測っているかはわかりませんし、メーカーによって測定方法が違う場合もあるかもしれないです。

Shinya's Studioの製品も基本的にそれぞれオリジナルと同じタイムにしてあります。是非ご検討ください。
http://store.shinya-s-studio.com/?ca=2


他に希望の機材や間違いがあればご連絡ください(できれば資料と一緒に(笑))。

mouse works復活?



今回は機材と違ってトラックボールのお話です。今回もニッチな話になります(笑)

Mouse works

mouse worksというソフトをご存知でしょうか?レコーディング業界標準、みんな大好きケンジントンのトラックボール用の設定ソフトでした!過去形なのは今はtrackball worksというものに変わっています。たしかMAC OSの10,8くらいで変わったかと?

私が使っているケンジントンのトラックボールはこのタイプです。

今安いですね、、、買った当時は15,000円はしていたかと、、、

Trackball worksとの違い

普段、Protoolsでたまに複雑な複数のショートカットを1つのボタンで実行したい衝動に駆られます。例えば編集画面で「下、ペースト、上、tab」というようなこと。
これは主にドラムトラックの差し替えの時に使用します。
参考にするトラックを用意しておき、差し替えるための空トラックをその下に。
あらかじめコピーしておいた素材を貼り付けて参考トラックに戻り次の波形まで行くというものです。これでクリックするたびに素材が貼られていきます(笑)。

ご存知の方もおられると思いますが、昔は上記の内容が「mouse works」でできていました。ところが「trackball works」というソフトに変わってできなくなってしまいました。そこでいろいろ探していてようやくKarabinerというソフトで出来ることがわかりました。今回は自分のためにもその方法をここに書いておこうと思います。当方環境がMacなのでMacでの解説となります。

Mouse works復活まで

さて、まずTrackball worksでボタンの設定をします。
設定したいボタンを分かりやすく変更します。
スクリーンショット 2018-08-24-1 

ここではあまり使わない左上のボタンを参考に「ボタン4」へ変更しました。
「ボタン4」は「追加」→「マウスとキーボード」の中にあります。

次に「Karabiner」というアプリをインストールします。
最新のver12では仕様が変わったようでやり方がわからないためver10.22.0を使います。
(ご存知の方は教えて下さい。mac os 10.12 sierraでは動きました。)
https://pqrs.org/osx/karabiner/

インストールが終わったら「Karabiner」を開いて設定をします。
開くと「Misc & Uninstall」というタブの中に「Open private.xml」というボタンがあるのでクリックします。

するとFinderに「private.xml」が出てきますのでテキストエディットとかのアプリで開きます。
最初は以下のようになっているかと思います。

<?xml version="1.0"?>
<root>
</root>

そこにとりあえず下記のようにコピペして下さい(笑)。

<?xml version="1.0"?>
<root>
  <item>
    <name>Change button4 to the past</name>
    <identifier>remap.button4_to_p</identifier>
    <autogen>
      __KeyToKey__ 
      PointingButton::BUTTON4, 
      KeyCode::SEMICOLON, KeyCode::V, KeyCode::P, KeyCode::TAB,
    </autogen>
  </item>
</root>

name欄は分かりやすければなんでもいいです。
意味は「ボタン4」を「;」「V」「P」「TAB」へ変えるぞ!ということなので必要に応じて適宜変えて下さい。これでprivate.xmlを保存して閉じる。

そしてKarabinerアプリのChange keyタブのReload XMLをクリックすると
「Change button 4 to the past」が出てくるのでこれをチェック。これで完了です。

使ってみる

お待たせしました。さてこれでprotoolsで使って見ましょう。
コマンドは「下」「ペースト」「上」「タブ(次へ)」なので適当にスネアトラックとその下に貼り付けるための空トラックを用意して、クリップボードには貼り付けたいオーディオをコピーしておきます。

あとは最初にカーソルを貼りたい波形の頭に持ってきてポチポチすると高速で貼られていきます(笑)
たまにゴーストノートとかキックのカブリで引っかかるのでTabで飛ばして下さい。
20180824blog.gif 

最後に

以上でmouse works復活です!あまりプログラミング系は詳しく無いのでもっと簡単にできる方法や最新のkarabinerでできる方法がありましたらおしらせください。

今回はスネアを差し替えるコマンドでしたが、スネアを貼るのはプラグインでもできますので他のコマンドにも流用して見て下さい。

トラックボールは昔4つボタン以外にもさらに6つボタンがついたものがありました。


protoolsにまだプレイリストを表chへコピーする機能がない頃、私がアシでmouse worksだった頃、これを駆使して高速でテイク切り替えておられるエンジニアさんがいらっしゃいました(笑)
やり方はテイク1から6まで並べて置いて
ボタン1に「下、コピー、上、ペースト」
ボタン2に「下、下、コピー、上、上、ペースト」
という具合(笑)初めて見たときは衝撃でした。

これをprotools以外でやってしまうとバグるので(笑)trackball worksの設定は全てのアプリケーションではなくprotoolsのみにしておくか使うときだけ設定する方がいいと思います。

他にも便利なコマンドはいろいろあると思いますので是非試して見て下さい。
簡単な「command + =」などはtrackball worksのみでできます。

VUメーターの使い方、調整の仕方



お待たせしました!
前回
http://blog.shinya-s-studio.com/blog-entry-920.html
はVUメーターがなんなのかに付いて触れましたが今回はVUメーターの使い方、調整の仕方について書きます。

VU2018_F.png 
VUメーターは前回の記事にも書きましたがアルバムの中で曲ごとの音量感を揃えたり、目安とする音源の音量感を参考にする時など音量感を見る時に使いますが今回は後者で説明していきたいと思います。

VUメーターは目盛りが-20〜+3までありますが見る場合の目安としてゼロ付近で振っているのが理想です。
+3VUで振っているとそれ以上がわかりませんし-10VU付近で振っていると細かい数値がやはりわかりづらいです。そこでまずご自分の環境に合わせて大体0VUで振ってくれるようにVUの調整をする必要があります。

単位


調整の前に今から出てくる2つの単位について解説します。一気に難しくなります(笑)

dBFS[デシベルフルスケール]
これはデジタルでの単位です。デジタルの最大であるゼロからどれくらいかというものです。
ゼロまたはマイナス何dBかになります。ゼロからの相対値になります。

VU
これはVUメーターの目盛りの単位です。

調整

Shinya's StudioのVU Boxを例に説明していきます。
http://store.shinya-s-studio.com/ca8/84/p-r8-s/

その前にVUメーター本体についているトリムですが下記写真の赤矢印のトリムは絶対に触らないでください。VUメーター自体の振れ方を調整しているものですのでその調整が変わってしまいます。

VU2018_F_B1.png 
ダメゼッタイ!

それでは調整の仕方を順を追って解説します。長文ですがお付き合いください。。。
読みながらやるというよりは1度全て読んでから順にやってみてください。

1、まず接続します

VU2018_R.png 
オーディオインターフェース等のアウトからVUメーターの入力に接続します。入力はメスです。オスのコネクタを差し込みます。
ACアダプターも接続します。必ず付属のものをご使用ください。
スルーアウトを使用される場合は調整する前に接続してください。接続先の危機に影響を受けて接続する、しないでレベルが変わる場合があります。

2、とりあえず目安の音源を再生してみる

ここからDAWを使って調整していきます。
雑ですがDAWに音源を取り込んでとりあえず目安の音源を再生してみましょう(笑)

VUメーターの針が振れなかった方は接続を確認してください。電源は入っていますか?

針がぶっちぎりに触れた人は再生をやめてマイナスの精密ドライバーでトリムを下げてください。再生したままだとVUメーターがダメージを受けます。
VU2018_F_B2.png 

調整トリムはL、Rそれぞれに4つあります。4つは中心のツマミで選択できます。
ツマミを一番左に回すと一番左のトリム、右に回すと右のトリムです。
トリムはメーターの針と同じで反時計回りでマイナス方向へ、時計回りでプラス方向へ触れます。
ぶっちぎった人は反時計回りへ回してください。これを繰り返して再生、停止を繰り返しながら大体0VUが触れるように調整してください。Shinya's StudioのVUは針を見ながら前から調整ができます。

逆に少ししか触れなかった人は再生しながら時計回りへ回して大体0VU振らせてください。

3、信号を入れてみる

上記2で既にいい感じになったかと思いますが音源で針を振らしながら完璧に調整するのは無理なので基準となる信号をいれてみましょう。

ここからはProtoolsでの説明です。シグナルジェネレーター(以下SG)というプラグインを使います。
SGは信号を発生させるプラグインで調整に必要な信号を出すことができます。
マルチモノプラグイン-Otherに入っています。
使用する信号はサイン波の1kHzです。サイン波の1kが出ればなんでもいいです。
(サイン波は一番シンプルな波形、1kHzは可聴帯域の中心に近く機材の測定で頻繁に使用します。
SSLなどのレコーディングコンソールでもセンターセクションに1kHzを基本に数パターンの周波数のサイン波を出せるSGがついています。)

先ほど使用した音源のトラックの横にステレオトラックを作ってSGプラグインを挿します。
かならず音源と同じ環境で信号を出してください。
20180424.png 
モノラルトラックでステレオ出力にするとLRそれぞれレベルが下がります。
モノラルトラック、モノ出力2つでLとR2つ出力してもいいですが作業が倍になります。

SGを立ち上げると最初にサイン波が-20dBで出力されます。
20180424-2.png 
これが-20dBFSという基準になります。

この状況でまずVUを見ます。
この時針が0VUよりぶっちぎって入ればミュートしつつSG側を-22,-24dBと下げていき、
0VUより低ければ-18,-16dBと上げていって0VU付近まで出力を近づけます。

20180424-3.jpg 
(大体合った状態)

0VU付近まで近づいたら最後にVU側のトリムで微調整を行い左右バラバラの針を0VUまで合わせてください。
これでSGの出力が-10dBFSの場合、-10dBFS=0VUになったということになります。

調整後の使い方

ここで目安にした音源がCDなどマスタリング後の音源の場合かなり音圧が高い状態のものになり、
これからする作業がレコーディングやミックスの場合は0VUまで上げる必要はありません。

今調整したトリムが一番右の場合、残りの3つに例えば2dBずつ低い基準信号で設定しておいてミックスでは大体-14dBFS、録りでは-16dBFSくらいで振らすという具合に使ってください(あくまでもレベルは1例です)。

この調整で基準レベルをどれくらいにするかはジャンルやトラック数、トラックの内容にかなり影響しますので初めての方は是非ご自分で研究して見てください。

dBFSは共通言語になりますので自分はミックスまででマスタリングは他の人という場合、マスタリングされる方とか周りに相談して見てください。
「今度のミックス-10dBFS=0VUでだいたい0VU振ってるくらいで渡すけど」
「それでかすぎじゃね?」
こんな感じです(笑)

最後に

今回は単位など専門的な用語が多かったですが慣れれば割とすぐに調整できます。1度調整すればインターフェースが変わらない限り基本毎回する必要はありません。VUへの出力にボリュームが付いている場合はボリュームを動かすたびに調整してください。ボリュームが小さすぎるとメーターも0VUまで振れません。

最悪、音源だけで調整してもいいですが基準信号がないと大体どれくらい振らせているのかわからなくなります。

CD等の音源をDAWに取り込んでいろいろとVUを眺めて見てください。
itunesなどDAWと同じレベルで出力できるのであればそれでもいいです。
この音源は大体-10dBFSだなとか、これは-8dBFSまでつっこんであるなとかわかります。
CDは通常プロのマスタリングエンジニアがプロの機材を使ってマスタリングしていますので、安易に同じくらいVUを振らそうとすると音が破綻します(笑)くれぐれも突っ込みすぎにはご注意ください。。。

http://store.shinya-s-studio.com/ca8/84/p-r8-s/

なにか質問がありましたらコメントかDMなどお気軽にお寄せください。