LunchBoxでコンソールを作ろう!



今回はLunchBoxについてですがまたまたアンケートでお世話になります。
以前facebookで初アンケートを実施したのですがあまり浸透しなかったので再度製作しました。


Shinya's StudioがLunchBoxを製作する理由として
1、リニア電源で製作する
2、ランチボックス用機材を製作を開始したためランチボックスも必要になった
などがありますがそれよりも当方としてはランチボックスでコンソールを作りたいのです!
それも大掛かりなものではなく小型のものもできるようにと3/6/8/11Slotというラインナップにしております。
IMG_5507.jpg

どうやってコンソールにするかですが、実はShinya's Studioにとってランチボックスシリーズの初期である500 HA+EQを作る前から構想をねっていたのですがコンソール風にスタックできればと思っています。スタックというのはこんな感じです。

Stack2.png Stack3.png

Stack4.png

分かりづらいかもしれませんがランチボックスを横から見た図です。赤い長方形の四角が1個のランチボックスです。

facebookのアンケートでは単純にスタック数で投票をお願いしましたが最近の宅録環境ではフェーダーが要らない場合もあるとおもったのでスタックの内容を細分化しました。こちらではコメントも書けますので「数はいいけど角度がイマイチだ!」など何でも書き込みください。

当方としては将来的には大型コンソール用に上からVU、HA+EQ、Comp、フェーダーとしたいです。
スロット数は8Slotなどを横に連結して32ch等とすることも可能にしようと思っています。また単純に3SlotでHA+EQ、CompやHA+EQ、フェーダーなどの2スタックくらいのコンパクトなものもありかなと思っています。宅録とかでデスクの上にあったらかわいいですよね。

スロット数に関してはtwitterでアンケートを行った結果6Slotと3Slotが人気がありました。
以前はDsubなどをつけて便利にし、普通のメーカー製のようにchやロゴを印字しようかと思ったのですがコストがかかってしまってShinya's Studioのモットーから外れてきましたのでDsubは無くし印字も製作中の6Slot以外はとりあえず無しのシンプルにして価格を抑えました!

以前コメントいただいたラックマウントももちろん構想中です。そのために12Slotではなく11Slotをラインナップにしました。ランチボックスは1Slot分の幅が1,5inch(38,1mm)なので12Slotだと19インチラックに入りません、、、ラックマウントはもちろん全てのラインナップで可能にします!

コンソール用に連結するときは11Slotでもいいですが1Slotあたり1chとするとch数が半端なので8Slotの連結をお勧めします。Retroなどの2Slotで1chなどの機材をうまく組み合わせれば11chでもいいかもしれませんね。

まだまだ連結方法やスタック方法など問題が山積みですが、いいかんじではないでしょうか?

ハムノイズについて(長文)



アンケートへのコメントは前回で終わってしまいましたので今回はハムノイズについてです。
アンケートがまだの方は是非お願いします。
アンケートは1種類だけではなく複数ありますし回をわけて複数の選択肢への投票もできます。

さてハムノイズですが擬音で言うとどのような音を想像されるでしょうか。
「ブーン」ですね。
ハムノイズというのは主に100V等の電源ラインからくるノイズで関西なら60Hz、関東なら50Hzです。
リニア電源を採用している機材内部ではほぼ両波整流という方式でDCに変換していますのでノイズは倍の120Hz、100Hzになります(ちなみに電気的に見ると周波数が高い方が機材への効率はいいです。東京は残念ですね、、)。

ハムノイズが出る原因はいくつかあるのですが、主には
1、グランドがループしている
2、トランスやインピーダンスが高い部分で磁気を拾っている。
この2つだと思います。

1のグランドがループしているというのは本来0VであるはずのGNDが複数存在することでGNDにも高低差が発生しノイズにつながります。これはどれかのGNDを切るかGNDを正しくつなぐことで解消します。DIのGNDリフトスイッチのON/OFFで解消するあれです。

2の磁気を拾っている場合というのは電源トランス等から出る磁気を入出力トランスやインピーダンスの高い回路で拾うということです。インピーダンスが高いというとギター入力のようなHiZ端子を想像しますがFETコンプ等のFET部分もかなり高いです。これは単純に磁気を「出す側」と「拾う側」の距離をとるか角度を変える(ギター録音の時にギターの角度や位置でノイズが変わりますよね。)、または「出す側」「拾う側」どちらかor両方をシールドするなどが有効です。

このシールドというのはギターで使うケーブルのいわゆる「シールド」ではありません。磁気を遮断するには磁性体でシールドする必要がありますがこの磁性体は金属ですがさらに磁石にくっつくものです。簡単なのは鉄ですがその他一部のSUS(ステンレス)、マニアック的にはパーマロイなどもあります。金属としてよく思いつく銅、アルミ、金などは磁性体ではないので磁気を遮断する能力は空気とほぼ一緒です。「空気と一緒」というのは絶望的な言葉ですね(笑)ちなみに磁気シールドのイメージははね返すとか囲うというより「吸い付かせる」というイメージなのでがっちり囲わなくてもその辺にあるだけでも多少効果はあります。

そもそもなぜ「ブーン」という音が聞こえるか気になりませんか。50Hz〜120Hzであればそんなに気にならないはず。。。
それは100Vが歪んでいるからだと思います。
歪みを表す要素としてTHDというものがあります。Total Harmonic Distortionというもので基準信号に対して倍音が何%あるかというものでサイン波1kHzであれば本来1kHz以外いないはずですが倍音がいることで歪んだサイン波ということになります。
ちなみに人間の耳には倍音の成分にもよりますが0.1%程度で歪んでいると感じるらしいのですが本来サイン波のはずの商用電源100VのTHDは3%前後もあるそうです。その倍音部分を聞いてブーンと感じているのだと思います。

このTHDはステップダウン、ステップアップトランス、絶縁トランスなどでは改善できません。特別な装置で60Hz以上をすごい角度で切れるフィルターを入れるか一度綺麗なDCにして再度綺麗でTHDが0%に近いACを作らないといけませんが負荷が10W以上を想定するとすごく大変です。もし0%に近いTHDが実現できればハムノイズがだだ漏れでも気にならないかもしれませんね(笑)こちらは周波数が低い方が少しですが気にならなくなりますよね。

P.S.この「理論、知識」のカテゴリに関しては音楽的、DIY的な観点から書いています。間違いなどありましたら是非お知らせください。訂正または削除させていただきます。

アンケートにいただいたコメントへの返信その3



たくさんのアンケートへの投票ありがとうございます!
アンケートはまだ受け付けておりますのでまだ投票されていない方は是非お願いします。
http://store.shinya-s-studio.com/userpage?id=84096

今回もコメントをいただいたものに関してこちらで経過報告として返信させていただきます。
現状ではこれが最後となります。
今回返信させていただくコメントは、、

3、「オーディオアンプ」

オーディオアンプというコメントをいただきました。
まずオーディオアンプという意味としてオーディオCDを聞く時にパッシブのスピーカーを駆動するパワーアンプだと受け取りました。たまに購入者の方でレコーディング用途で購入されていない方もいらっしゃるようです。もちろんすでに製作しているものについてはちゃんと接続されていれば購入者様の用途で使っていただいて構いませんがShinya's Studioはレコーディング用機材に絞って製作を行っていますので残念ながら少しピュアオーディオ系とはベクトルがちがってきます。

レコーディングでも10Mなどを駆動するのにパワーアンプは使いますがモニタースピーカーにアンプでで色付けをすることはほぼありませんので現状は見送りとさせていただきます。

4、「何を作られるか楽しみです!」
ありがとうございます!(笑)
こちらは希望する機材などではありませんが1U76に対してのコメントでした。

アンケートの投票はすごく参考になりますがこう言った応援いただくコメントはさらに励みになります。機材の採用されたコメントはもちろん、不採用も参考になります。不採用にするのは心苦しいですがぜひまだの方は投票、コメントをお願いします!ちなみに12時間以上あけていただければ1度投票された方でも再度できますのでEQPに入れたけどHAもいいなあなんて方も是非!


HAは現在設計段階ですのでHAの仕様についても希望があれば今のうちに書きましょう(笑)
直接ご連絡いただいても構いません。

ちなみにEQPもやろうと思っています。EQPはフィルタ部分がパッシブなので専用のインダクタ(コイル)が必要なのですが、前までドイツから輸入していましたが最近Carnhillを扱うことが増えたのでインダクタもCarnhillでやる予定です。今度はイギリスです。ちょっと長くなりそうなのでこの話はまた別日に、、、

アンケートにいただいたコメントへの返信その2



たくさんのアンケートへの投票ありがとうございます!
アンケートはまだ受け付けておりますのでまだ投票されていない方は是非お願いします。
http://store.shinya-s-studio.com/userpage?id=84096

Nutube.jpg 

今回もコメントをいただいたものに関してこちらで経過報告として返信させていただきます。
今回返信させていただくコメントは、、、

2、Altec 1566aスタイルのHA

です。
そこで早速Altec 1566aの回路図を調べてみました。ビンテージ機材は割と回路図が公表されています。その理由としてはNeveのように昔からある機材の方が販売年数が長い為販売数も多く回路図をアップされる確率が高いこともありますが、録音機材にかかわらず昔の電子機器は回路図がついていたものが多かった気がします。それは回路図を見て修理することがあるからだったと思います。

今は表面実装が当たり前であまり修理することができず基板ごと取り替えることの方が多いのではないでしょうか。

さて脱線しましたが、回路図を見ると割と真空管回路の基本に忠実な感じです。トランスはAltecのものが継続的に手に入りませんのでCarnhillなどで差し替えつつNutubeで置き換えが可能だと思いました。ただし、真空管はかなりの種類が出ており回路により選択ができますがNutubeはまだ1種類のみ、現状の用途としては主に20dB程度のアンプのみとなりますので、アンプ部はNutubeにしてバッファなどはNeve1073を基本とした回路を追加しようと思っています。

TwitterでのアンケートでもHA,EQP,1U76,OptoCompの選択肢でHAが一番人気だったのでHAの製作を第一弾としようかと思っています。回路はコメントいただいたこの1566aスタイルを元にしようかと思っています。

他にもご希望などありましたらアンケートの方に是非お願いします。

余談ですが、Nutubeの回路設計用に実験をしていたのですが早速1つ5000円もするNutubeを1つ飛ばしてしまいました、、、テスト電源を再起動した時にヒーター用電源が高電圧になっていて一瞬電球みたいにすごく光って昇天されました、、、ちょっとテンションが下がっています、、、5532とかだと100円くらいなのですが、ビンテージの2520とかではなくてよかったです。


アンケートにいただいたコメントへの返信1



たくさんのアンケートへの投票ありがとうございます!
アンケートはまだ受け付けておりますのでまだ投票されていない方は是非お願いします。

ちなみにコメントをいただいたものに関してこちらで経過報告として返信させていただきます。
まずコメントいただいた方へ、、、

ありがとうございました!

大変参考になりました。
そしてNutubeへのアンケートにいただいたコメントについて返信させていただきます。

1、Varimuコンプ
Varimuコンプという意見をいただきました。
まずコンプレッサーについてですがコンプレッションという動作をどの電子部品でするかによって動作がかなり変わってきます。いわゆるコンプの心臓部です。
有名なものとしてはVCA、FET、オプト、Varimuなどがあります。

VCAは専用ICを使ったものでSSL Bus、dBxなど
FETは単純なディスクリート部品で1176など
オプトは光を受けると抵抗が変わるという素子でLA-2A、AVALONなど
VarimuはVarimuという真空管を使ったものでFairchild 660&670、Manleyなどです。

コメントにはManleyが書かれていましたが現状回路図が見つからなかったのでFairchild 670を分析しました(Manleyの回路図がありましたらご連絡ください(笑))。
その結果やはり心臓部はVarimu管で他にも真空管が3本使われていますがほぼ制御用という感じでした。

今回はNutubeをメインに音に影響を与えようと思っており、しかもVarimu管という真空管を使わなければいけないので高電圧、NOS品、その他ということもあり少し今回の方向とは違いますので見送りとさせていただきます。

が、制御部分を別回路にすればシンプルなもので出来上がると思いますので(音にも影響を与えているので適当にはしませんが)今後別枠で検討させていただきます。

Nutubeの歪みを動画でチェック!



Nutube関連が多くてすみません、、、

Nutubeの歪みチェック動画を作ったのでこちらに載せておきます。
外国の方にもわかりやすいように英語を混ぜているのでちょっとあの芸能人っぽくなっています(笑)

電源は歪みがわかりやすいように16Vとしました(評価ボードでは30Vまで問題ないです。それ以上でも工夫すれば使えますが出力が1.7mWまでなのであまり意味がありません)

バイアスは一番歪まないところを調整してNutubeへのツッコミ具合でどう変わるかというチェックにしました。歪率は適当に計っていますが0.1%以下になっています。特に歪ませる目的で機材を作るわけではないのですが歪みというか倍音のイメージはしやすいと思います。

波形はこんな感じになりました。
スクリーンショット 

上からInput Feder -8dB(一番突っ込まない状態),-5dB,-2.5dB,0dB(一番突っ込んだ状態)となります。-5dBでも波形的には結構潰れていますね。

音源がオルガンなのでそれっぽいです(笑)

Nutubeのアンケートにご協力ください!



Nutubeに関するアンケートについてtwitterで投票いただきましてありがとうございました。
twitterでは先行してアンケートをさせていただきましたが選択肢が少なかったので増やしたものを再度こちらで作成しました。

アンケート内容はNutubeというKorg社から発売されました次世代型真空管をつかって録音機材を製作しようと思っているのですがまず第一弾としてなにがいいかというものです。

Nutubeについてはこちらをご覧ください。
http://shinya-s-studio.com/blog-entry-849.html

多かったものから実現できる範囲で製作を進めていこうと思います。
是非ご協力よろしくお願いします。選択肢にないものはコメントください。
選択肢を追加することもできます。

用途的には1段で約16dBのアンプとなりますので今ある機材のアンプ部を差し替えるかHAなどをつくるなど若干限られます。出力も1.7mWと少し低いので600ohmで出すには+24dBuも出ませんので内部は+18dBuくらいにしといて1073直伝のバッファみたいなものをつけようかと思っています。

Nutube開発中!



久しぶりのブログ更新です。
Shinya's StudioではNutubeを積極的に使用して機材を製作しています!

実は開発は今年2016年4月から始まっていたのですが情報非公開ということだったので秘密裏に行っていましたが本日KORG様より許可を頂きましたのでさっそくブログにさせていただきました。

Nutube.jpg 

そもそもNutubeをご存じない方にざっくり説明すると
「新たな電子部品の素子で真空管とトランジスタのいいとこ取りしたもの」というかんじです。
真空管はオーディオ的にいい倍音や歪みを加えてくれますが高電圧、高消費電力必須でした。
トランジスタは真空管みたいなオーディオ側の歪み系はないのですが省電力動作が可能です。
Nutubeは理屈的に真空管動作だけど省電力、低電圧で動作します。低電圧といってもプロ用機材の+4dBuに対応するにはB電源は24Vはほしいところです。それでも真空管としてはかなり低くできます(12AのX7あたりは250Vとかです)

Shinya's Studioとしては真空管をあまり扱ってきませんでした。メンテナンスの観点からあまり古い部品を使いたくないのです。機材や音は古くてもいいですが部品はだめです。
Nutubeは真空管でありながら最新部品、で省電力、省スペースでShinya's Studioのモットーにぴったりです!あと2年ほど早く出していただきたかったです(笑)

さて今年の6月ごろから評価ボードとNutube本体を入手しいろいろ実験を行ってきました。
自宅も設備投資を行いテスト用電源やNeveの回路との組み合わせなどもどうか、どういった機材で使おうかなどやってきました。

当面の目標は今年中の完成をめどに1U76 NetubeEQP1 Nutubeを検討していますがみなさん希望などありましたらご連絡ください。よろしくお願いします。

アンケートなどもやる予定です。

1U78のステレオ使用法



1U76と同等の回路でかつ2chなので単純に2台分またはそれ以上の価値があるのですが、あまり浸透していないようで人気がありません。1U78はモノラルコンプx2として使用できる他、ステレオコンプとしても使えます。今回はステレオコンプとして使用する方法を書きたいと思います。

ちなみにモノラルコンプとして使用する場合でもアタック、リリース、レシオは共通ですのであまり1ch、2chで違うソースに使うことはおすすめしません。当方のおすすめとしてはドラムのキックのオン/オフ、ベースのライン/マイク、歌の一人目/二人目などです。

モノラルコンプとして使用する場合は1U76と同じような感覚で使用すればいいだけですがステレオで使用する場合StereoスイッチをオンにすればいいのですがInput/Outputボリュームはリンクされませんので厳密にはステレオリンクされた2台のモノラルコンプという感じになります。

そこで2Mixやステレオ楽器などシビアにステレオソースに使えるようにする方法をご紹介します(ちょっとややこしいです、、)

まず1U78を使って録音、ミックスする前に1U78とDAW(ここではProtools)を使って調整をします。
①1U78とオーディオインターフェースをつなぎます。
オーディオインターフェースのラインアウトを1U78のインプットに、1U78のアウトプットをオーディオインターフェースのラインインに接続します。2ch同時に接続してください。

②DAWでステレオトラックを作ってオーディオインターフェースからテスト信号を出します。
1kHzのSine Waveがいいです。出力は使用するオーディオインターフェースによってかわりますが普通にバスパワーではなく3Pコンセント電源のものであれば仮に-16dBとします。

③1U78のリダクションを調整します。
左右のリダクション量を揃えるために調整をします。1U78はステレオリンクオフ、メーターはGR、アタック、リリースは最速(時計回り回し切り)、Outputボリューム反時計回りに回し切り(ゼロ)の状態でInputボリュームを反時計回りに回し切り(ゼロ)そこから徐々にInputを上げていきます。そしてGRメーターが-3dBになった段階でInputを固定します。だいたい時計で8〜11時くらいになればいいです。これで左右のInputゲイン、リダクション量が調整できました。

④1U78の出力を調整します。
1U78の内部まで入った信号を出力し、出力量を調整します。1U78のメーターをVUモードにしOutputを0VUになるまで徐々に上げていき固定します。これで左右の出力が調整できました。(1U78や1U76はそもそもオリジナル同様メーターがアバウトなので気になる方はDAW側のメーターで調整してください)だいたい12時〜3時くらいが普通です。

調整は以上です。あとはステレオリンクをオンにして2Mixにかける場合は調整後の1U78は触らずにDAW側で入出力アサインを変更して通すだけです。かかり方を変えたい場合はDAWの出力(またはマスターフェーダー)で調整するか、大幅に違う場合は上記①のテスト信号の出力を変更して再度調整してください。アタックタイム、リリースタイム、レシオなど最初から決まっている場合はその位置で調整してもいいですがリリースタイムなど遅くして調整する場合はメーターの反応も遅くなるので注意してください。

上記調整方法はかなりシビアなやり方なので録りでざっくりとかける場合や、調整に慣れてきてボリュームの適正な位置がわかってきたらテスト信号なしでも構いません。ステレオリンクをオフにし、ソースの入力で同じくらいリダクションさせ、ステレオリンクを入れ、同じくらい出力させれば問題ないです。ドラムのように右にフロアタムがいる等ステレオもので偏っている時は注意してください。

以上かなり長文になりましたが1U78でも調整すればステレオ専用コンプ以上にシビアに使うことができます。さらにモノラル2つとして使えるので単純にコンプ2台分として使える他、M/Sなども有効です。ぜひ使ってみてください。
 

オバQをゲット



ヤフオクで久しぶりにジャンク品を落札してしまいました。
オバQのコンソールです。オバQというのはOverQualityの通称で某スタジオのチームAdgearというメーカが開発した有名なシリーズです(が、詳しいところは僕も知りませんので情報をお持ちの方は是非ご連絡くださいw)。

僕も一度使ったことがあります。もちろん卓は巨大なBst、Cstにしかないと思いますので、そんな高級な仕事は滅多に出会えませんが、歌録り用のスタジオでHAだけ使わせていただきました。すごくクリアだった印象ですが、その時は残念ながら歌に合わず自分で持って行った自作のなんちゃって真空管HAを使った記憶があります。

そして今日届いたので早速開封してみましたが1995年と書かれています。僕の中では割と新しい印象でしたが20年以上も前の機材なんですね。ちなみに某pediaを参考に年表をざっくりとまとめてみました。
1970年 Neve 1073
1981年 SSL 4000E
1993年 SSL 4000G+
1994年 SSL 9000J
2002年 SSL 9000K
2004年 SSL AWS900
2006年SSL Duality

Neveの他の卓の年表がわかりませんでしたが9000Jと同時期と考えるとわかりやすいと思います。
オバQはDOA(DiscreteOpamp)で有名ですが卓もDOA(型番はDOP210A)がたくさん使われています。今回入手したものはオバQの卓のchストリップですが2種類1枚ずつで内容はほぼ同じですが若干配置が違います。型番は「VM-8110」と「VM-8120」ですがどちらもマイク入力はついておらずライン入力のみでコンプ、EQ、AUXなどは普通についています。多分型番はバージョン違いということだと思います。

DiscreteOpampというのはまさにディスクリートとオペアンプの間ということで抵抗、トランジスタ、コンデンサなど単体の部品のみで組んだ回路をディスクリートと呼ぶのに対し専用IC(オペアンプ)で組んだものと区別します。DOAはディスクリートで組んだものを樹脂などで固めてオペアンプにしたもので代表的なものはAPIの2520やShinya's Studioでも扱っているJohnHardy 990C+などがあります。

今回入手したオバQの卓はそれぞれDOAが20個と22個で構成されています。DIP8pinの普通のオペアンプも所々使われていますが音に関係しない部分かあまり影響しない部分だと思います。届いた時の第一印象は「小ぶりだな」という感じでしたが測定してみると幅が約30.4mmでした。手元にはSSL 4000EとNeve V1がありますがどちらもイギリスメーカーなので幅は40mm、APIはアメリカなのでランチボックスは幅1.5inchです。長さは4000Eに比べると若干短いですがV1とはほぼ同じ長さでした。この幅の違いが印象を決めるのだと思います。

Adgearもそんなにたくさんの卓を作っていないでしょうしDOAが20個も使われているので某スタジオに入っているものと同じかバージョン違い程度のフラッグシップ機だと思いますが幅が30mmというのは意外でした。この1cmは意外と大きく、48chだとSSLは192cm幅となりますが同じ幅で63ch入ります。
今回の目当てはオバQの卓の研究とDOAの回収ですが、DOA回収は無事終わりました。DOAはソケットを使用されておらず外す時に1個壊してしまいましたが残り19個は取り外し後テストもしましたが無事に動いています。必要な方は合計40個ほどありますので数個でしたら販売します。

ちなみに1枚目20個外す時に合理的な外し方を発見しました。最初は丁寧に外していましたが40個もあるので面倒になってきて効率が上がらないかと考えました。そこで考案したのが次です。
1、まずは自動半田吸い取り機などで6本あるピンの半田を適当に吸う。
これでうまく吸えればDOAが外れますが大抵各ピンにつき1〜2割半田が残って取れません。
2、残った半田は無視してウォーターポンププライヤーでもぎとる(笑)
ここは重要でウォーターポンププライヤーでDOPを挟んだらまずは左右にグリグリとしてください。上下に動かすとDOAのピンがもげます。。。グリグリ動かない場合は再度半田を吸いましょう。ある程度グリグリ動かせたら上下に動かし基板からもぎ取って完了です。

ちなみに上記方法は基板側がバキバキになるので基板を残したい方には向きません。僕も心が痛みました、、、

オバQの卓の構成イメージはDOAがたくさん使われているのでAPI的な感じですが小ぶりなことからYAMAHAのPA卓PM4000的な感じもします。Neveもディスクリートといいつつも1073はディスクリートアンプのカードが使われていますし33609は独自のDOAが採用されています。SSLはオペアンプですが9000シリーズは最新のものを使用しオバQ同様基板直なのでどのメーカーも似ているような感じです。

今後はオバQのDOAが40個もあるのでDOPのみで構成したトレンスレスHAなどを製作してみようと思っていますが需要はあるでしょうか。ちなみにAPI 2520互換らしいですがその他全く不明なので情報をお持ちの方は是非ご連絡ください!