可変抵抗のAカーブの話



今回は珍しく電子部品の話です。

みなさん可変抵抗のAカーブをご存知でしょうか。

そんなもん知ってるよ。と、思われる方もこのブログで驚きの事実を得られるかもしれません。
ちなみにまだShinya's Studio的には研究段階の部分もあるので間違っているところがあれば訂正お願いします(笑)
ちなみにこの記事は長文で驚きの事実は最後にでてきます(笑)

可変抵抗というのは抵抗の一種で連続して抵抗値を変えられる電子部品です。よくレコーディング機器とかでも目にするグリグリ回すあれです。1176で言えばインプットボリュームなどを変えるあれです。ちなみにたまに「つまみの調子が悪い」という方がいらっしゃいますが調子が悪いのはつまみではなくつまみを支えている可変抵抗です。

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そしてこの可変抵抗は大抵3つの端子があり、その端子を1,2,3とすれば1-3間はその可変抵抗の最大値。2は他の2端子間を動くので最大値内で好きな抵抗値が得られます。説明がややこしくてすみません(笑)
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ただこの可変抵抗を動かしたときに抵抗値がどう変わるかというのが重要で、その用途により主に3種類に分類されます。
それは可変抵抗を均一に回したときに
1、対数的に変化する
2、直線的に変化する
3、対数と逆に変化する
という3種類です。

この対数(Logとも言います)というのはフェーダーとかVUだとわかりやすいでしょうか。
VUの目盛りは-20,-10,-7など実際の幅と数値が一致しません。でも人間の耳としては対数の方が馴染みやすく音量に関する部分には対数カーブが使われます(回路のインピーダンスによってカーブが変わるので対数カーブを使えばいいというものでもありません)。直線カーブは主に音響機器ではコンプのコントロールとかEQのゲインもそうです。逆対数も主に音量に使うものですが抵抗に反比例して音量が変わるときによく使われます(負帰還の中の抵抗とかでしょうか)。

で、やっと本題ですがAカーブというのをご存知でしょうか。このAカーブ、対数カーブでしょと思った方はちょっと違います。対数変化がAカーブ、直線がBカーブ、逆対数変化がCカーブと一般的にはご存知の方もいらっしゃるかと思いますがAカーブというのはJISで決められたものでつまり日本の中の話のようです(アジア圏でも使われているところがあります)。日頃使ってるNeve、API、SSLは欧米ですね?使われている部品が欧米製か分かりませんが回路図はその国で書かれていますので、ものによってはAカーブが直線を意味するときもあります。SSLなんかはLogと書かれているので何カーブかは別に対数だとわかります。逆対数はアンチログとかです。

さらに対数カーブというものがどういうものかご存知でしょうか。これも引っ掛けですが実際にはかなり種類があります。アジア圏では15Aというものが主流で可変抵抗を半分(50%)回したときに抵抗値が15%になるというものです。欧米ではJISで言う10Aというものが主流で半分回したときに10%になります。全抵抗値が10kΩなら約1kΩですね。ちなみにメーカーによっては20A(半分回したときに抵抗値が20%)が標準というのもあります。

さらにこの対数カーブは各社の腕の見せ所で50%回したときの値しか決まりがないのでその他の抵抗値は各社バラバラなのです、、、

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グラフはtocos、alps、bourns、TT、PEC、AB、Alpha、CTS等有名メーカーの対数カーブの可変抵抗をShinya's Studioで測定したものですが全く違います(笑)どれがどのメーカーなのかは秘密です(笑)

実際このカーブは主に3つの直線からなるものが多いのですが安いメーカーだと2つの直線でできているものもあり注意して使わないと回路によっては違和感がでてきます。

で、何が言いたいのかというとAカーブが必ずしも対数ではないということと対数カーブが必ずしも同じでないということです。特に機材においてつまみの位置で記憶しているもの(1176とかですね)の部品を変更する場合、国をまたいだりメーカーを変えるときは注意が必要ということです。

Shinya's Studioはもちろんそこにもこだわっています。

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