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ベースを正しくラインで録音する方法



今回はベースを正しくラインで録音する方法です。レコーディングエンジニア的というよりは機材設計者的な話になります。そして「ベースを正しくラインで録音する方法」と書きましたがパッシブ楽器をラインで録音するコツという感じで裏技でもなんでもないです。

bass 

まずパッシブ楽器の伝送の条件というのは録音環境の中で割と最悪な状況にあります(笑)その理由が、、、
1、出力インピーダンスが高い
2、出力レベルが極端に低い
3、アンバランス接続
だいたいこの3つです。

1の出力インピーダンスですがパッシブのベース、エレキなんかはかなり出力インピーダンスが大きいため次に受けるDIなどは入力インピーダンスを大きくしないといけません(1MΩ以上)。1MΩは1,000,000Ωです。次の入力インピーダンスが小さい場合はボリュームを形成し出力を極端に絞ったような形になってしまいます。

入力インピーダンスが大きいと、周りの大小あるインピーダンスのノイズなんかも受けやすくなります。

2の出力レベルについてですがパッシブ楽器はレベルが極端に低いのでこの後ろで数十dB(100〜10,000倍程度)増幅することになります。前述のノイズを少しでも含んでいるとこのノイズも数十dB増幅されます。

3のアンバランスですがバランス接続だと伝送時に乗った同相ノイズを打ち消すことができますがアンバランスだとノイズが最後まで乗ったままになります。

似たような環境でパッシブのマイク(ダイナミックやリボンなど)がありますがマイクはレベルが低いだけで出力インピーダンスは割と低め、出力も大体バランスです。

この対極にある伝送がスピーカーケーブルです。スピーカーの受けは4〜16Ωとかがほとんどですよね。レベルについても電圧、電流共にすでに増幅された状態、アンバランス接続ですがノイズが乗ることがまずなく乗っても分かりづらいです(ノイズが乗る例もありますが、、、)。

ということで上の3つをいち早く解消するためにできるだけパッシブ楽器出力のケーブルを短くすることがポイントです。シールドにこだわっておられる方も多いかと思いますが具体的には(パッシブ楽器)ー(DIなど)間のシールドはできるだけ短くしましょう。ライン録音だけじゃなくアンプから出す場合でも同じです。アンプからスピーカーまでのスピーカーケーブルはいくら引き回してもOKです(笑)。

music_guitar_amp.png guitar_effector.png

エフェクターをつなぐ場合ですが、エフェクターは出力インピーダンスが少し下がるのと、出力レベルが少し上がるくらいです。エフェクターはパッシブ楽器用に入力インピーダンスを高くしてあるのでエフェクター間といえどエフェクターの前はかならず短いケーブルにしてください。
いらないエフェクターを外すというのはご存知かと思いますが、「これなんで繋いでるんだっけ?」「なくても分からないかも」みたいなのもあるかもしれません(笑)

DIもインピーダンスを下げるのとバランスにするくらいでレベルはほぼ変わりません。一番いいのは電気的にのみ見るとDIつきHAをベース周辺に置く、プレーヤーに背負わせる、楽器に半田付けしてライン出力レベルでインターフェースまで引き回すことですが現実的ではありません、、、(笑)それに似たのがアクティブの楽器ですね。

そして後ろで増幅すればするほど前に乗ったノイズも増幅されます。ベースやギターにボリュームがついている場合は特にこだわりがなければMAXで、エフェクターをつなぐ場合も出力はフルテンでセッティングしましょう(笑)アンプの歪み具合とかあると思いますが、、、

というわけでまとめです。
1、ケーブルはなるべく短く。長くなる場合はできるだけ増幅後、後ろの接続を長くする。
2、ボリュームはできるだけ前であげる。
です。

music_shield_cable.png 

これでノイズに悩まれている方はかなり減ると思います。音もケーブルを変えるより変わると思いますよ。長文にお付き合いいただきましてありがとうございました。質問とかあればご連絡ください。

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