こんにちは。2日前にブログを書いたばかりですがまた書きます。やる気がありますね!(笑)
Shinya's StudioはSNSを数年前からやっていますが、最近リアルで知り合いのエンジニアさんと繋がって1176の修理を依頼されました。よく私がアシスタント時代にお世話になった方です。
当方の1U76ではないです。それもちょっと特殊でpurple audioのものとureiのいわゆるrev.Dというビンテージものの合計2台です。
せっかくなので一緒に写真を撮りました!
上から
Shinya's Studio EQP-Nutube(出荷前)
Shinya's Studio 1U76(在庫品)
Shinya's Studio 1U76 ChStrip(出荷前)
Universal Audio 1176(現行品、研究用私物)
Purple audio MC76
Urei 1176 rev.D
です。
パープルはプラグイン(bomb factory)でしか見たことない方も多いのではないでしょうか?
protoolsを使われていない方はそれすらないかも?
purpleのmc76は基本的にrev.dと同じですがサードパーティ製で今76のコピーが流行っていますがそれの走りかと思います。
修理の依頼内容は
mc76は正しく動作しない、
1176rev.dは動作しているっぽいけどメーターが動かない。
という感じ。
さてみなさんはどっちが重症だと思いますか?(笑)
実はrev.dが重症なんです、、、
mc76は内部調整だけで終わったのでレポートは割愛します。
rev.Dはメーターが壊れていました、、メーター自体を分解したり測定したり色々調べましたがダメでした。
試しにsifamのメーターに変えるとしっかり動作します。が物理的にいろいろ問題があるのでこれは使えません。
しかもこの元のメーターmodutecというメーカーで手に入れるには少し厄介。日本のいろいろなところに聞きましたがどこも在庫を抱えておらずアメリカはLAから輸入しました(有名なリペアパーツ屋さんです)。そのお値段送料のみで6000円、本体はsifamの5倍!!まだ作っていると思いますが、新品は見当たらず、いわゆるNOSというものを手に入れました。
それでは修理過程をざっくり公開しましょう。特別だぞ!?(笑)
まず故障しているメーター(左)と届いたメーター(右)です。
メーターは全く同じですがパネルのロゴが現行のUAになっています。ureiに付ける場合は元から取って変えてくれとのこと。
メーターのベゼルを慎重に開けてパネルを外します。パネルは金属製(多分アルミ)でした。sifamはプラです。
そして元の壊れたVUからパネルを取り外し新しいVUに取り付けます。
若干パネルのサイズが違ったので加工しました。
1176から壊れたメーターを外した状態。
新しいVUメーターにランプを固定するためのブラケットなどを移植し、76にはめます。
ランプは最初つかなかったので切れているのかと思いきや入ってすらなかったです(笑)
なので新しいランプを取り付けました。
無事に光ってメーターも0まできています。
あとは内部の再調整、測定器でいろいろな箇所を測定し問題がないことをチェックして終わりです。
個人的にf特や歪率なども気になるのでいろいろ測定して自分用に資料を作りました(笑)
基本的に他社製品の修理は受け付けていませんが、知り合い限定、できそうなもの限定でやっています。76系は何十台と作ってきたのでさすがにできます。目をつぶって逆立ちしても小指でできm(ry
部品の入手には苦労しますが、、、
有名スタジオの機材だったものですが内部回路は色々改造されていてメンテの方の思想が見えて面白かったです。
シルバーとか他のリビジョンもまた機会があればブログ書きたいですね。
Shinya's Studioの76たちも是非。
http://store.shinya-s-studio.com/?ca=2
1176ブラック系のランプの交換方法はこちらの記事