アンバラとバランスの接続を考える。
ブログの更新が2ヶ月行われていませんでした(笑)
6月になり暑くなって来たかと思ったら梅雨に入り東京はかなり寒いです。
さて、たまにアンバラとバランスの接続についてお問い合わせがありますので改めて考えてみることにします。
基本的にアンバラとバランスを接続する場合はDIとかそう言った専用のもので変換してから接続することをオススメします。
ラインレベルでも専用の機材があります。
アンバラとバランスでは信号レベルの違いがある場合がありますので変換だけでは歪んだりSNが悪くなったりします。レベルも変換できる機材がオススメです。
さて、インピーダンスもレベルも問題なく、どうしてもケーブルでやりたい場合を考えてみます。
パターンは
アンバラ出力ーバランス入力(トランスバランス)
アンバラ出力ーバランス入力(電子バランス)
バランス出力(トランスバランス)ーアンバラ入力
バランス出力(電子バランス)ーアンバラ入力
の4つ考えられます。
アンバラ側をRCA、バランスをXLRとします。
アンバラ出力の場合は簡単です。
入力がトランス受けだろうと電子バランス受けだろうとRCAはホットとグランド、XLRもホットとグランドを半田付けしコールドはグランドに落としてください。(下図参照)
電子バランス入力の場合はコールドをグランドに落とさなくてもいいですが入力インピーダンスが高い場合ノイズを拾う可能性があります。トランス入力の場合はグランドからフローティングされている場合があるのでグランドに落としたほうがいいです。
ではバランス出力の場合はどうでしょう。
出力がトランスの場合、信号は基本的にグランドからフローティングされている場合が多いのでコールドをグランドに落としてください。コールドをグランドに落とさないとホットの基準がなくなりうまく伝送されない場合があります。(下図参照)
出力が電子バランスの場合、信号はグランドを基準に動いています。コールドもホットの逆相で出力されていますのでグランドに落とすと出力がショートした状態になり出力アンプにかなり負荷がかかります。最悪壊れます。イメージ的にはパワーアンプの出力をショートさせる感じでしょうか。
出力のコールドは何も繋がないか、理想を言えばホットと同じ負荷でグランドに落としたいです(1k〜10kΩくらいでしょうか)。(下図参照)
出力はむやみにグランドに落とすと危険です。
出力に使われるアンプにはオペアンプの場合保護回路が入っているものもありますが、ディスクリートの場合ある程度耐えられるように巨大なヒートシンクが付いているものもあります。
なお、当たり前ですが伝送はいずれもアンバラ伝送になります。長く引回すとノイズを受けやすくなり受けたノイズは最終段まで残ります。
ただ、やはり中の回路による場合がありますので変換できる機材を挟むのが理想です。
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