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私の電気の師匠の話



私には人生の師匠となる方が何人かいますが、電気の分野でも師匠がいました。
今回はその師匠についてです。回想します。

師匠との出会い


師匠との出会いは今からうん十うん年前(笑)。当時インターネットでチャットが全盛でした。
その中でヤフーチャットというものがありました。
ヤフーチャットは2007年に縮小し、2014年で終了したとwikipediaにあります(笑)

当時確か中学生だった私は、某BBSに入り浸ってアナログシンセを作っていました。
両電源という言葉すら知りませんでしたので、全くちゃんと動かすことができずにのたうち回ってました。

そんなときにチャットで聞けばリアルタイムで答えてくれるんじゃないかと思い、適切な部屋(チャットで集まっているグループ?)を探していると、、見つけました。

アマチュア無線の部屋(笑)

これは回路に詳しい人がきっといるに違いないと思って入った時に出会ったのが私の師匠でした。
師匠は電気系なら誰もがお世話になっているトランジスタ技術(通称:トラ技)という電気系の雑誌などに何度も記事が載るほど有名な方で、「普通はお金がかかるんだからね〜(笑)」と言いながら中学生という職権を乱用して色々教えていただくようになりました。

私はあまりアマチュア無線に興味はありませんでしたが、その部屋はアマチュア無線の部屋ですのでなんとなく話を合わせながら途切れたところで本題を切り出す。またアマチュア無線の内容を聞くという繰り返し(笑)。すこしだけアマチュア無線の知識も増えました(免許は持っていません)。

アマチュア無線用語でも載せておきましょう(偏っています)
OM:Old Manで男性とか先輩
YL:Young Ladyで女性
RR:了解
FB:Fine Businessで素晴らしい
9V:これは9V電池の話題の時に教えてもらいましたが、無線では「ナインブイ」といいシンガポールを表すようです(笑)

これだけでも割と会話ができます!

ブランク期間


さて中学校3年は受験シーズン。このころだけはチャットは控えめに無事に高校入学。
その後も色々教えていただき、専門学校くらいからあまりチャットはしなくなってしまいました。

無事東京のスタジオに就職し、数年が経った時に機材の製作を開始しましたがちょうどチャットがなくなるかどうかという時でみんなでskypeに移動しました。ただskypeは以前から使ってはいましたが、みんなでチャットをするにはヤフーチャットとはかなり違い、新しく部屋に入った方とのコミュニケーションなどもありあまり使わなくなってしまいました。

スタジオでの仕事が忙しく、チャット部屋のことも忘れかけていましたが、久しぶりにSkypeをすると当時からお世話になっているロシア在住の日本のOMさん(無線用語で男性)からメッセージがあり、師匠が亡くなったとのことでした。

まだ師匠は当時60代でしたのでかなり驚いたのを覚えています。

弟子は師匠の元へ


師匠にとって私のような弟子は私を含めて無線の部屋に3人いて(歳がバラバラですが)、
師匠は広島、私は出会った当初実家の兵庫でしたが亡くなられた当時は既に東京、その他二人も別々ですが広島に行こうということになりました。私は確かすでにスタジオの社員を離れてある程度日程に都合がついたので有無を言わさず向かいました。

実は師匠とはチャットのみ(文字と音声だけ)で顔を見たことは数回程度、会ったことは結局ありませんでした。遺影を見ましたが正直ピンと来ないことをそこで知りました。。。
お葬式などもすでに終わったあとでしたが、師匠の部屋は私と同じような感じで部品と工具まみれ。弟子3人とご家族の方1人で2日間ほど部屋を整理し戻ってきました。

ご家族の方から何か持って行ってほしいということでしたのでハンダリールのスタンドと師匠の名刺をいただいてきました。

回想


当時師匠にわからないことを聞くと、「君はこの時代珍しい。しかもやってからわからないことを聞くからいい」と褒めてくださいました。
ただ、私が聞いたことは即答せず答えまでの原理を教えてくれました。当時中学生だった私は即答して欲しかったのですが(笑)師匠が亡くなった時、自分で考えることが身についたことに気づかされました。
今でも師匠に聞きたいことはたくさんあります、、、

師匠は電気のみの方でオーディオにはあまり興味がなく、真空管の話をすると「なぜそんなもの使うの?」と不思議がっていました。
最新のオペアンプが出ると「これはSNがすごくいい」と教えてくれました。
有名なレコーディング機材の回路図を見せると「ここがだめだ、これはこういう原理だけどもっといい回路にできる」とおっしゃってました(笑)

Shinya's Studioが今あるのは間違いなく師匠のおかげだと思います。できれば元気な時にお会いしたかったですが、また機会があればお墓参りに行きたいです。

長文失礼しました。

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